マーティン シングルオータイプ
さ、ギターはまだまだ続きます!
今回はノーブランドです。
個人の方が2012年に日本の某工房にオーダーメイドで注文された個体です。
んで、僕はその方から譲ってもらったのです。
もともとその方はマーティンの0-28(年代不明)を所有されてたらしい。
が、しかしなんかご本人的にはあまり気に入ってなかったらしくて、それを売ってオーダーメイドで作ってもらったみたい。
詳細にいっちゃいます。
ボディサイズは前述の通り、マーティンでいうところのシングルオーと同サイズ。
なんですが、胴厚が115ミリほどあるのでちびサイズにしては音量がけっこう出ます。
ギブソンのニックルーカスモデルのノリですね(*^_^*)
そしてウッドマテリアルがすごいんです!
トップ アディロンダックスプルース
バック&サイド マダガスカルローズウッド
指板&ブリッジ ブラックエボニー
ボディバインディング フレームメイプル
なんか豪華そうな名前が並んでいるでしょう?(笑)
音の感じ方は個々の好みなので、良し悪しの話は置いといて、材を見てみましょう!
トップ板はアディロンダックスプルースというニューヨークの近くで取れる松です。
航空機の主翼(骨格材)に使用されるということで"強くて軽い"材のようですね。
そして割と木目が広い(近年だけの特徴?!)ので、けっこう見た目でわかるときもありますが、そこはやっぱり木も生き物なのでメーカーが公式に発表してない限り判別は難しいみたいです。
音色は倍音成分が多く、音量がよく出る材です。
稀少性が高い材としても有名で、音の良し悪しは抜きにして、珍しいからという理由で値段を高く設定されてる場合が多いようですね(*^_^*)
バック&サイドはマダガスカルローズウッドです。
写真でご覧になるとお分かりだと思いますが、ワイルドな木目です(*^_^*)
一時はあのブラジリアンローズウッド(ハカランダの代替材としてニューハカランダと言われていました。他にもニューハカランダと呼ばれるものはありますが、最もブラジリアンローズウッドに近いと言われているそうです。
なんでもマーティン社ではブラジリアンローズウッドとマダガスカルローズウッドはきっちりを場所を分けて保管しているそうです。
うっかりすると混ざってしまってどっちがどっちかわからなくなってしまうらしいのです(笑)
さてと指板&ブリッジはブラックエボニーですが、よく高級モデルの指板&ブリッジにはよく使われる材ですね。
材としてはとても固い材で戦時中、金属不足で鉄が使えない時代にはトラスロッドとして使用されていました。
他の情報としてはナット幅は44.5ミリでちょっと広めですかね。クラプトンシグネチャーと同じナット幅です。
またナットとサドルは象牙製です。今は使っちゃだめなんでしたっけね(*^_^*)
ネックはボルトオンでかなり薄いタイプです、ナット幅が広めなので演奏性重視で薄くしたんでしょうか。
ただ薄いせいかはわかりませんが、そこまで丈夫ではないみたいです( ̄▽ ̄)
スケールはロングスケールなんですが、そんなにテンションは高くないですね、それでも十分な音量はあります!!
チューナーはゴトー製です。
唯一ブレイシングに関しての資料がないので、まあ調べ次第追加しようかなあ(*^_^*)
レスポンスは早くで粒立ちがいい音です☆
フラットピックでかき鳴らすとちょっとまとまらない感じの響きになる印象なので、フィンガーピッキング向きかなって思います!