ニョッキの思うがままに

タイトルのまんま、思うがままにそのときに思うことを☆

'63 J-50 GIBSON



さてと、性格的に間を空けてしまうと確実に途中でやめてしまうので、ガンガン更新していきます(^^)

今回は前回紹介したJ-45の色ちがいバージョンのJ-50でございます。
こちらはナチュラルカラーでいかにもアコースティックギターっていう色ですね。

1942年 J-45(45ドル)発表
1947年 J-50(50ドル)発表

と、書きましたが実際はどちらも発売開始は1942年です。

しかし戦争により質の良い材の調達が安定しないためJ-50は一旦生産中止となったそうです。

そして戦後になりいい材の供給が安定して復活したのが1947年です。

J-45は作り続けられたのに、なんでJ-50だけ。。。。と思ったそこのあなた、さすが!!!

なんかたしかギブソンは正式には認めてはないんだったですかね、単純にJ-50のほうがいい材を使っているのではないかという噂です。

型番にもなっている発売当時の価格の差にも見られますが、色ちがいだけで5ドル違うのです。
ナチュラルカラーでごまかしがきかないので、(特に)見た目がきれいな材をJ-50に優先的に使っていたのではないかということです。
J-45みたいにサンバーストでがっつり色をつけちゃえば、材がきれいじゃなくてもある程度隠すことができたんでしょうね(^^)

さあ、僕のJ-50に関してですが、大まかなスペックはJ-45と同じですが、59年J-45とは全然違います!!

それはJ-45とJ-50の違いではなく、50年代と60年代の違いです。

ギブソンのアコースティックは60年代に実験的なのかなんなのかわかりませんが、仕様をこれでもかってくらいにいじくりまくります。
なのでもちろん50年代とはまったく音の感じも違いますし、60年代の中でも63年~65年にかけてスペックがぶれまくったので、まあ面白いっちゃあ面白いですね(^^)

僕のは63年のJ-50でスペックが割と入り混じってます。

63年でサウンドホール(ギター本体の穴ですね)の周りにある輪っかの数が変わります。
いわゆる シングルリング → ダブルリング (ワンリング → ツーリングということも)
という変化があり、音自体もこのときを境にいったん大きく変わると言われています。

僕のJ-50は過渡期だったのかダブルリングなのですが、(50年代ほどはいかないけれど)まだ箱鳴りがきっちりしています。
ただアジャスタブルサドルサウンドで、いわゆるドンシャリって言うんですか、そんな鳴り方をしてくれます。
このころのアジャスタブルサドルは50年代終わりのときとは違い、艶のないタイプのサドルです。

また50年代と大きく変わった点といえば、ネックでしょう。
63年なのでまだレギュラーナットで42~3mmぐらいの幅はあるのですが、ネック形状自体は50年代と比較するとけっこう薄めですね、現行のモデルに近いかもしれません。
なので50年代のように重厚に鳴るというよりは、軽快に鳴ってくれますね。

50年以上前の楽器にしてはけっこうきれいな状態で残っているのですが、ローフレットの辺り指板が所々えぐれてるところを見ると、この個体もけっこう派手に弾き込まれてきたのでしょう!!

この年代もどんどん値段が高騰しているようで、店によっては50年代と同じような値段をつけているとこもありますもんねえ。。。
ただ数はいっぱいあるし値段もバラつきがあるので、いい個体を見つければまだお得感のあるビンテージ年代じゃないですかね!

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